U-22 プログラミングコンテスト2021でcertificateをいただくことができました

こんにちは

今回は「U-22 プログラミングコンテスト2021」に参加した体験談を記事にしたいと思います。

 

目次

1. 参加のきっかけ

僕は某情報系国公立大学に通う4年生です。普段は、大学の友人6人とチームを組み、週に1度活動をしています。

活動内容は、ハッカソンや技術系イベントへの参加、サービス展開を視野に入れたプロダクトの開発です。

そんなある日、いつも通りチームで活動を行っていると、メンバー内で「U-22 プログラミングコンテスト出てみない?」と言う声が上がりました。そこがきっかけでした。

 

浅っと思う方もいるかもしれませんが、そうです。初めは勢いでエントリーをしました笑

 

2. エントリーから作品提出まで

勢いでエントリーしたものの、作品提出までの期間はスケジュールを組み、きちんと計画的に進めました。(結局最後の1週間がバタバタでしたが、、、)

 

大体のエントリーから作品提出までのスケジュール感を以下に示したいと思います。

 

5月

下旬 エントリー(確か)、製作作品のアイデア検討

6月

上旬 製作作品のアイデア検討

中旬 製作作品のアイデア検討・決定

下旬 機能・要件検討、実装技術検討、論文調査

7月

上旬 実装技術検討、UI/UX設計、論文調査

中旬 活動休止(学校が忙しかったため)

下旬 活動休止(学校が忙しかったため)

8月

上旬 開発

中旬 開発

下旬 開発、作品提出資料作成、作品提出(31日)

以上がスケジュールになります。

 

私のチームは、もともとビジネスに興味があったということもあり、

  • イデアの考案(ビジネス展開できそうかどうか、ニーズがあるかどうかなど)
  • 機能・要件定義

を重要視し、きちんと時間を取って検討、メンバー間の認識共有を行いました。

また、開発に取り掛かる前に論文を調べ、実装機能のロジックを念入りに検討、裏付けを行いました。

 

最後の1週間は怒涛の追い込みでした。(どれだけ順調に実装できていたとしても、最初からこうなると思っていました笑)

3. 作成した作品概要

提出作品

Focus Box

 

PV

youtu.be

 

ロゴ

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製作背景

昨今コロナウイルスの蔓延により、働き方が変化しています。その中でも、出社することなく、自宅やカフェなどで作業するリモートワークが広がっています。リモートワークは、感染対策とともに、移動時間や費用が不要になるというメリットがあります。

一方でデメリットとして、仕事とプライベートの境界が曖昧になってしまい作業中の集中力維持が難しくパフォーマンスが低下してしまうことなどが挙げられます。このことから、リモートワーカーの集中維持をサポートすることは多くのニーズがあると考えられます。

 そこで今回、リモートワーカーをメインユーザーとして、ユーザーの集中力の低下を検知し、パフォーマンスの維持をサポートするFocus Boxを開発しました。

 

作品概要

Focus Boxは、リモートワーカーの顔の情報から集中力の低下を検知し、作業場所の環境情報より集中力を阻害する要因の改善策を提案します。

Focus Boxでは、リモートワーカーの集中力低下を検知するための情報として瞬きの回数を採用しました。兜森ら[1]の研究では、タスクに依存した傾向はややあるものの、瞬きは集中度の指標になりうることが報告されています。

次にリモートワーカーの集中力を阻害する1つの要因として、周囲環境の情報に着眼した川隅ら[2]の研究では、温湿度から判断できる不快指数とCO2濃度が上昇するにつれて、集中度が低下することが報告されていました.これらの関連研究をもとに,瞬きの回数から利用者の集中度合いを、集中力を阻害する要因を温湿度とCO2濃度からそれぞれ評価しています。

 それぞれの情報の収集方法として瞬きは、Webカメラからワーカーの顔を検知し一定時間における瞬きの回数を定期的に測定・記録しています。温湿度、CO2濃度は、センサーモジュールを搭載したデバイスを作成し、情報を収集しました。

 

参考文献

[1]兜森仁志,安彦智史,長谷川大,佐久田博司,webカメラを用いた瞬き検出による集中度評価”,情報処理学会 第77回全国大会講演論文集, Vol. 2015, No. 1, 2015年3月, pp. 931–32.

[2]川隅恭介,岩井将行,“室内環境・生体情報による複数のセンサを用いた非接触集中測定システム”,情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI), Vol. 2017-HCI-171, No. 35, 2017年1月, pp. 1–7.

(実装する際に採用した判定基準や、機能ロジックなどそれぞれに裏付けとなる論文があり、かなり長くなってしまうのでざっと書きました)

 

4. 結果

U-22プログラミングコンテストの選考フローは以下のようになります。

 

事前審査(全作品のうち10%に絞り込み)

1次審査(事前審査を通過した作品の中からさらに半分に絞り込み)

最終審査(結果発表&各企業賞決定)

 

結果は事前審査突破(1次審査選考落ち)でした。

順位的には、総エントリー作品数374作品のうち上位37作品に選ばれたという結果でした。

 

事前審査突破のcertificate(証明書)が後日もらえるそうなので楽しみです。

 

5. 自分の担当タスクについて

作成した作品「Focus Box」は今回Webを対象とした作品です。

 

開発タスクをプラットフォームごとに分類すると以下のようになります。

  • Webフロント
  • バックエンド
  • バイス
  • インフラ(デプロイ環境など)

 

申し訳程度のアーキテクチャ

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今回私はWebフロント、バックエンド、デバイスの開発タスクを担当しました。以下に簡単に担当したタスクを書かせていただきます。

Webフロント:UI開発、状態管理実装

バックエンド:DB構築、テーブル設計、WebAPI開発(ログイン、ユーザーのステータス管理など)

バイス:センサーによって取得したデータのAPIへの送信処理

 

詳しい話が気になる方はコメントしていただけると幸いです。

 

6. あとがき

今回出場したチームメンバーは全員大学4年生で来年から大学院へ進むもの、就職するものそれぞれ進路が異なります。そのためおそらく今回がこのメンバーでイベントに出場できる最後の機会だと思います。

その最後の機会でかつ、全国規模のコンテストで結果を残すことができ、とても嬉しく思います。

 

現状に満足せず、今後は実務などに触れられる機会を見つけ、インフラ周りの知見を得ていきたいと思います。